インフラエンジニアの基礎知識
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどのITインフラストラクチャーの設計、構築、運用、保守に携わる専門職です。
システムエンジニアが開発するアプリケーションが動作するための基盤を構築します。
平均年収は約660万円と高水準で、IT業界の中でも需要の高い職種ですね。
インフラエンジニアの役割と仕事の流れ
- 要件定義:クライアントのニーズを理解し、実現可能なシステム設計をプランニングします。
- 設計:基本設計と詳細設計を行い、どの機器を使用し、どのようにシステムを組み上げるか決定します。
- 構築:設計書に基づいて、実際にサーバーやネットワークの構築を行います。
- 運用・保守:構築したシステムが安定して稼働するよう、管理と監視を行い、障害時には迅速に対応します。
インフラエンジニアの種類
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、組織内のデータセンターやクラウドサービスにおけるサーバーのライフサイクル全体を管理します。
- サーバー設計: 特定の要件に応じたメール、Web、データベース、アプリケーションサーバーなどのアーキテクチャを設計します。
- サーバー構築: 必要なハードウェアの選定と設置、適切なソフトウェアのインストールと設定を行います。
- サーバー運用: システムのパフォーマンス監視、バックアップの実行、ユーザー管理などを通じてサーバーを日々管理します。
- 障害対応: システム障害が発生した場合には迅速に対応し、復旧作業を行います。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークの設計、構築、運用、保守を担当し、組織内の情報通信インフラを安全かつ効率的に維持します。
- ネットワーク設計: 効率的なデータ転送とセキュリティを考慮したネットワークトポロジーを設計します。
- ネットワーク構築: ルーターやスイッチなどのネットワーク機器を設置し、設定を行い、システムを稼働させます。
- 運用保守: ネットワークの監視を行い、問題が発生した場合には速やかにトラブルシューティングを実施します。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、組織の情報セキュリティを強化するための専門家です。彼らは次のような業務を行います。
- セキュリティ管理: セキュリティポリシーの策定と実施を行い、全社的なセキュリティ基準を設定します。
- 脅威評価: 新たな脅威を評価し、それに対する対策を計画します。
- インシデント対応: セキュリティ侵害が発生した場合には、迅速に対処し、被害を最小限に抑えるための活動を行います。
クラウドエンジニア
クラウド技術が主流となる中で、クラウドエンジニアの役割は非常に重要です。
- クラウド設計: クラウドサービスプロバイダーを選定し、適切なクラウドソリューションを設計します。
- サービス運用: クラウド上でのサービスのデプロイ、管理、スケーリングを行います。
- セキュリティ管理: クラウドサービスのセキュリティ強化とデータ保護を確実に行います。
これらの専門分野のインフラエンジニアたちは、最新の技術トレンドに常にアップデートされた知識を持ち、組織の技術インフラが円滑に機能し続けるよう努めています。
それぞれの領域は深い専門性を要求されるため、関連する知識や技術を継続的に学習することが重要です。
インフラエンジニアに必要なスキルと知識
インフラエンジニアの役割は、高度な技術力と共にプロジェクトマネジメント能力を要求されることが多いです。
業務を自発的に改善し、生産性を向上させることができる人材が高く評価されます。
また、常に新しいテクノロジーに対応するために自己研鑽を続ける姿勢も重要です。
技術力とマネジメント能力
- 技術力:サーバー、ネットワーク、クラウド環境などの構築、運用に関する高度な技術力。
- マネジメント能力:チームの工数削減、品質向上のためのプロジェクト管理、経験が少なくても自ら考え行動できる力。
実務で求められる経験
- チームの効率化や品質向上に貢献した経験。
- 災害時など非常時のインフラ運用に対する提案や設計力。
- エンドユーザーを意識した構築・運用の経験。
資格
- CiscoのCCNA/CCNP:ネットワーク構築・運用に関する知識とスキルを証明。
- マイクロソフトのMCSE:マイクロソフト製品を用いたシステム設計・運用のスキル。
- LinuxのLPIC:Linuxシステムの構築・運用のスキル。
- AWS認定ソリューションアーキテクト:AWS環境におけるシステム設計・運用のスキル。
国家資格とその他の資格
- 基本情報技術者試験/応用情報技術者試験:幅広いIT知識が問われ、特に応用情報技術者試験はプロジェクトマネジメントや経営戦略にも関連します。
- LPIC/LinuC:Linuxの深い知識と実践的なスキルを証明。
- ORACLE MASTER Gold Oracle Database:オラクルデータベースに関する専門知識とスキル。
- ITIL Foundation:ITサービスマネジメントのフレームワークとプラクティスの理解。
- 情報セキュリティマネジメント試験:情報セキュリティの管理に関する基本スキル。
インフラエンジニアとして転職を考える際、上記の資格は自己のスキルや知識を証明する手段として有効です。
特に未経験の領域に挑戦する際には、これらの資格があなたの学習意欲と専門性をアピールするのに役立つでしょう。
また、マネジメント経験があれば、チーム運営やプロジェクト管理の役割での転職において有利になります。
あなたの強みやスキルを最大限に活かすためには、これらの資格を取得するだけでなく、日々の業務やプロジェクトを通じて実務経験を積むことが重要です。
キャリアアドバイザーに相談して、自身のキャリアパスを慎重に計画しましょう。
キャリアパス
多くのインフラエンジニアは、運用・保守業務からスタートし、経験を積んで上流工程に携わるようになります。
また、専門性を深めるか、マネジメントにステップアップする道もあります。クラウド技術の普及により、クラウドエンジニアへの転身を目指す方も多いです。
マネジメント層への昇進
- プロジェクトの管理・進捗管理経験
- 要件定義や見積もり作成の経験
- エンジニア部門の管理・調整業務
マネジメント層への昇進では、現場での豊富な経験を活かしてプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーなどの役職を目指します。
この役割ではプロジェクト全体の計画や進捗管理、要件定義、見積もり作成、チームやプロジェクトの管理・調整といった業務に関わります。
また、プロジェクトにおける重要な意思決定を行う能力も求められます。
ITスペシャリストを目指す
- 特定の技術分野における専門知識とスキル
- サーバー、データベース、セキュリティ、クラウドサービスなどにおける最新技術のトレンド理解
ITスペシャリストを目指す方は、特定の技術領域における専門知識を深め、その分野のプロフェッショナルとしてキャリアを築きます。
これにはサーバー、データベース、セキュリティ、クラウドサービスなどの分野での高度な技術力と、それら分野の最新の技術動向を常に追い続ける能力が求められます。
ITコンサルタントへの転身
- ITインフラ構築や戦略提案の経験
- IT以外の幅広い業界知識と経営スキル
- プレゼンテーションを含むビジネス全般のスキル
ITコンサルタントへの道を選ぶと、技術的な背景を生かしながら、クライアントの経営や事業戦略に対する課題解決や目標達成を支援します。
これは技術的な知見に加えて、経済やビジネスの知識も必要とされ、戦略的な思考とプレゼンテーションスキルが不可欠です。
これらのキャリアパスは相互に排他的ではなく、多くのインフラエンジニアがキャリアのある時点で専門性を深めつつも、マネジメント能力やコンサルティングスキルを磨くために学びを続けます。
また、技術の進展により、新しい分野、特にクラウド技術への適応も重要なキャリアの方向性となっています。
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